潰瘍形成の重要な要因のひとつが、ピロリ菌感染でした。ピロリ菌が胃の粘膜に感染すると、胃粘膜はもろくなりストレスが加わったり、胃酸が過剰に分泌されると潰瘍が形成されやすくなります。
阪神・淡路大震災の際、胃潰瘍の発生が増加したと新聞報道がありましたが、兵庫医大の調査によると、ピロリ菌の除菌を行っていた人からは1例の発生もありませんでした。自衛隊レンジャー訓練では、あまりの厳しさに多くの隊員から胃・十二指腸潰瘍が発生するので有名でしたが、最近の調査でピロリ菌陰性者からは胃炎しか発生しないことが明らかになってきました。
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