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急性
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定型精神病薬の服用によって、起こる場合のある急性の副作用があります。
急性の副作用が出た場合、すぐに処方を見直すべきです。定型精神病薬を減量させ、非定型精神病薬に切り替えたり、抗パーキンソン薬を加えるなどして、治療を継続します。
家庭の医学:パーキンソン病とは?
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パーキンソニズム
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身体が硬くなり、動きが鈍くなります。手指、上肢、頭部、舌などに震えが出て、小股で歩くようになります。
顔は仮面のようになり、ヨダレを垂らし、発語はゆっくりで、単調になります。
文字を書くと、小さい字になります。
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急性ジストニア
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若い人の場合、1週間以内に筋肉の緊張異常が現れることがあります。
顔や首など身体の筋肉郡が収縮し、ひねり運動が現れ、首が斜めにねじれたり、舌が突出したりします。
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急性アカシジア
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落ち着いて座っていることができず、立ったり座ったり、歩き回ったりします。
焦り、不安、不眠などの症状がともなうこともあります。
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遅発性
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長期間の服用によって現れる、遅発性の副作用です。
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遅発性ジスキネジア
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定型精神病薬を長期間に渡って服用した場合、または服用を中断した時に現れます。
入院患者さんの15%〜20%に現れる、比較的、頻度の高い副作用です。
症状は、口の周囲、顔面の異常運動が多いです。口をモグモグとさせたり、舌を突き出したり、唇を尖らせたり、舌を動かす時もあります。
治療には、クロニジン(カタプレス、降圧薬)が効果的です。
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遅発性ジストニア
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急性ジストニアと同様に、突然、筋肉郡が意思とは無関係に収縮し、首が斜めになる斜頸の症状が現れます。
反復的な運動をしたり、異常姿勢を起こし、歩行が難しくなることもあります。
特徴的な筋収縮を起こす症候群で、痛みをともないます。
治療には、クエチアピン(セロクエル)を使用します。発生頻度は1.5%〜2%と低いものの、治療は困難です。
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ピサ症候群
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身体が強直したまま、屈曲する姿勢が特徴の症候群です。
身体の片側にのみ現れるジストニアで、その独特な姿勢からピサ症候群と名付けられました。
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遅発性アカシジア
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急性アカシジアと、同じ症状が現れます。
治療には、クロナゼパム(リボトリール)を使用します。
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