|  | 症状は徐々に現れます | 
       
        |  |  症状は40歳〜50歳頃に徐々にではじめます。厚生省特定疾患対策の治療対象疾患として認定されるのは、ステージ3、生活機能障害度U度以上になります。ステージ3以上は公費の補助が受けられます。
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           | ヤールの重症度分類 | 生活機能障害度 (厚生省異常運動疾患調査研究班)
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           | ステージ 1
 | 症状は一側性で、機能的障害はないか、あっても軽微。 | T 度
 | 日常生活、通院にほとんど介助を要しない。 |  
           | ステージ 2
 | 両側性の障害があるが、姿勢保持の障害はない。 日常生活、職業には多少の障害はあるが行いうる。
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           | ステージ 3
 | 姿勢保持障害がみられる。 活動はある程度制限されるが、職業によっては仕事が可能である。
 機能的障害は軽、ないし中程度だが、一人での生活が可能である。
 | U 度
 | 日常生活、通院に介助を要する。 |  
           | ステージ 4
 | 重篤な機能障害を呈し、自力のみによる生活は困難となるが、まだ支えられずに立つこと、歩くことはどうにか可能である。 |  
           | ステージ 5
 | 立つことも不可能で、介助なしではベッド、または車椅子につきっきりの生活を強いられる。 | V 度
 | 日常生活に全面的な介助を要し、歩行、起立は不可能。 |  | 
       
        |  | 筋のこわばり、ふるえ | 
       
        |  |  初期症状は筋のこわばりや、動作緩慢とされていますが、一般的にはふるえで気が付きます。よく確かめてみると、腰痛が先行していることもあります。こわばりやふるえは、身体の片側に始まり、進行するに従って両側におこります。
 パーキンソン病のふるえは、安静時に強くなり、何かしようとしたときには止まるので、見た目ほど障害は強くありません。
 関節を動かすと、歯車のようなガクガクとした筋硬直が認められます。手関節にあらわれやすく、ふるえのないパーキンソン病はありますが、筋硬直のないパーキンソン病はありません。
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        |  | 表情・姿勢 | 
       
        |  |  顔は無表情になり、まばたきも少なくなり、仮面を被ったような表情になります。立った姿勢は前かがみで、肘と膝を屈曲させた特徴的なものとなります。歩行は小刻みで、腕の振りもなくなります。歩き始めに足がでにくくなるすくみ足現象もみられます。
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        |  | バランス障害 | 
       
        |  |  バランス障害も特徴的で、立っている時や、歩行中にバランスを崩すと、体を立て直すことができず、たやすく転倒してしまいます。 とくに歩行中は、前のめりの姿勢から立ち直れないので、小走りとなってしまい、何かにつかまるか転倒するまで止まれない突進現象は、パーキンソン病が進行した人では少なくなく、外傷の危険性があります。
 寝たきりの状態では、わずかに横にずれたり、寝返りするのが非常に困難になります。
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        |  | その他 | 
       
        |  |  脂ぎった顔、唾液分泌過多、起立性低血圧 などの自律神経症状。精神的には抑うつ傾向も目立ちますが、重大な知能障害はみられません。 |