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 口腔乾燥症・ドライマウス
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口腔乾燥症・ドライマウスの概要は?
おもな症状
  口腔の乾燥ネバネバ感
口内不快感
味覚異常
義歯の不調
口唇・舌表面の変性・ひび割れ
舌の痛み
症状が似ている病気
  不安・恐怖・興奮・落胆・憂鬱状態
薬剤による副作用(血圧降下剤、抗うつ剤、抗ヒスタミン剤、胃腸薬)
唾液腺の炎症
老人性変化
更年期障害
糖尿病
口呼吸
起こりやすい合併症
  唾液のネバネバによる口内不快感
口腔粘膜の萎縮変性
舌のひび割れ・舌炎
義歯の不調、潰瘍形成
口腔の感染症
味覚異常、舌痛感

口腔乾燥症・ドライマウスってどんな病気?
口の中が乾燥した状態
  イメージ画像 唾液分泌量の減少や、唾液が少ないと感じたときにみられる、口の中が乾いた状態です。食べ物を食べづらい、話しづらい、食べ物を飲み込みづらいといった、口腔機能が障害されます。
 口渇といって、のどが渇くという表現の状態とは、明確に区別されています。
疫学調査によれば
   日本人の25%は口腔乾燥症・ドライマウスだと考えられています。年齢では高齢者に多いと考えられていますが、すべての年齢で発症します。
 また、ドライアイの患者さんの多くが、ドライマウスも併発していると考えられています。乾燥症候群の典型で、現代人の住環境の変化などでにより、適度な湿気を失い、目・口・肌・髪なども乾燥しています。

口腔乾燥症・ドライマウスの原因は?
分類
  イメージ画像 安静時および刺激時の唾液分泌量の減少、全身の脱水、口腔心身症(こうくうしんしんしょう)のような心因性のものなどに分類できます。
原因
   唾液分泌量の減少は、慢性唾液腺炎(まんせいだえきせんえん)、涙腺(るいせん)や唾液腺に慢性的な炎症性変化をきたすシェーグレン症候群、ガンの治療による放射線照射後、降圧利尿薬抗・ヒスタミン剤・抗うつ薬・抗コリン剤などの投与・服用による副作用、唾液腺切除後などが原因と考えられます。
 神経症、うつ病などの症状のひとつとして、唾液分泌量が減少しなくても、口腔乾燥症を訴えます。ストレスが原因で、唾液の分泌量が減少することもあります。

口腔乾燥症・ドライマウスの症状は?
乾燥に加え、痛みが出ることも
  イメージ画像 軽症の場合、口の中が不味い、ネバネバする、ペットボトルが手放せないなどの症状がみられます。
 さらに口の中が乾くと、口腔粘膜が乾燥する、潤滑さがなくなる、痛みが出てるなどがあらわれます。
 唾液による自浄作用が低下するため、通常より丁寧に口腔内を洗浄しないと、歯垢(しこう)、食物残渣(しょくもつざんさ)、舌苔(ぜつたい)が付着しやすくなります。虫歯歯周病にもなりやすくなります。
 さらに、乾燥状態が長引くと、唾液の消化作用や抗菌作用が期待できなくなってしまうので、口腔カンジダ症などの感染症を併発してしまいます。
その他さまざまな症状
   乾燥した粘膜は、機械的摩擦などに弱くなります。剥離(はくり)、出血、口唇(こうしん)の亀裂、口角潰瘍などが起こります。
 口臭も強くなります。
 粘膜同士がくっつくため、スムーズな会話や、咀嚼(そしゃく)ができなくなります。
 何を食べても味を感じない味覚障害、義歯(ぎし)が合わない、義歯が粘膜にすれて痛いなどの症状もみられます。
 フランスパンのように、口腔内の水分を吸収する食品は食べづらくなります。

口腔乾燥症・ドライマウスの診断は?
ガムテスト
  イメージ画像 10分間ガムを噛み、その時の全唾液量を計測するガムテストが簡単で良く行われる検査方法です。10ml以下では、唾液分泌量の減少が疑われます。
 そのほか、サクソンテスト、安静時唾液検査などがあります。

口腔乾燥症・ドライマウスの治療法は?
薬局で買える薬
  イメージ画像 各種の粘膜保湿剤、人工唾液を使います。
 薬局などで入手可能なものでは、バイオテーンマウスウォッシュ、絹水、オーラルウェット、サリベートなどの噴霧タイプ。オーラルバランスのように効果が持続する、ゼリータイプがあります。
内服薬
   サラジェンは長期連用で効果が期待できます。
 ビタミン剤ではB1、B2、B6、C、E、ニコチン酸アミドを服用します。
 漢方薬では白虎加人参湯(びゃっこかにんじんとう)、麦門冬湯(ばくもんどうとう)、芝苓湯(しれいとう)などが処方されます。体質との相性があり、効き方には個人差があります。
 心因性の場合では、精神安定剤・抗うつ剤が使われますが、副作用として口腔乾燥症が一時的にひどくなることがあります。
噛み合わせの治療など
   歯科治療で、口腔環境の整備を行い、咬合(こうごう)と咀嚼を回復させれば、間接的に口腔乾燥は改善されます。
 また、味覚を刺激し、唾液分泌につながる美味しい食事も重要です。
 そのほかにも、唾液分泌促進トローチがあります。
 治療期間は中期〜長期間、必要になります。

口腔乾燥症・ドライマウスかなと思ったら?
口腔外科・歯医者
  イメージ画像 口腔外科、歯科医が専門になります。症状を説明し、原因を調べてもらいましょう。
 発熱、顎の周辺のしこりなどがなければ、それほど心配する必要はありません。

口腔乾燥症・ドライマウスの予防法は?
噛みごたえのある食事
   軟らかいものばかり食べていると、噛む回数の低下にともなって唾液の分泌量も減少してしまいます。なるべく噛みごたえのある食事をとるようにしましょう。
 また、唾液量の減少には薬の副作用もあります。
 適度なストレス発散を心がけましょう。
虫歯や風邪
   「虫歯になりにくい人」、「風邪をひきにくい人」などは、唾液量の多さと関係があるとも考えられています。
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