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おもに3種類の治療法 |
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抗甲状腺薬治療、手術、アイソトープ治療の3種類があります。
通常はまず最初に、抗甲状腺薬治療を行ないます。 |
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抗甲状腺薬治療 |
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抗甲状腺薬(チアマゾール、プロピルチオウラシル)は、甲状腺ホルモンの合成を抑える薬です。
抗甲状腺薬で甲状腺ホルモンの合成を抑えると、4週間くらいで甲状腺ホルモンが低下し始め、約2ヶ月で正常になります。そのため、自覚症状はなくなり、完全に治ったようになります。
抗甲状腺薬は、妊娠中でも医師の指示のもとに服用することが可能です。
しかし、原因の抗TSHレセプター抗体(TRAb)が消えるのは、2年後〜3年後になるため、抗TSHレセプター抗体(TRAb)が陽性の間は、抗甲状腺薬を飲み続ける必要があります。 |
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手術・アイソトープ治療 |
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いつまでも抗TSHレセプター抗体(TRAb)が陰性にならない場合は、甲状腺を一部残して切除する甲状腺亜全摘出術(こうじょうせんあぜんてきしゅつじゅつ)を行なうか、放射性ヨードを投与して甲状腺を壊すアイソトープ治療を行ないます。
どちらを選択するかは、甲状腺の大きさ、年齢、妊娠の希望などを考慮して決定します。 |
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女性に多い病気 |
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バセドウ病は、女性の100人に1人の頻度でみられる病気です。決してまれな病気ではありません。
自覚症状がなくなっても治ったわけではなく、いつ薬をやめるか、薬物治療以外の治療に切り替えるかなど難しい点もあるので、できる限り甲状腺専門医と相談しながら治療をするようにしましょう。
また、花粉症のある患者さんでは、春先に花粉症の悪化とともに再発しやすいという報告があります。 |