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甲状腺の形 |
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甲状腺という名前は、西洋の盾のような形をしていることに由来します。
ちょうど蝶が羽を広げたような形をしており、蝶の羽にあたる部分は右葉(うよう)と左葉(さよう)と呼ばれます。蝶の胴体にあたる部分は、峡部(きょうぶ)と呼ばれます。 |
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甲状腺の場所 |
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峡部は靭帯(じんたい)で、気管の前面に固定されています。左葉と右葉が、気管を取り囲んでいます。
甲状腺は首の前にありますが、男性と女性では位置が違います。男性の方が女性よりも低い位置にあります。男性の半数くらいでは、甲状腺の位置が低く、胸骨の下に入っており、首に触っただけではわかりません。その際は、嚥下運動(えんげうんどう)をしてもらうと、気管と一緒に甲状腺が上がってくるので、指で甲状腺を触れるようになり、甲状腺腫が見付ることもあります。 |
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ツバを飲み込んでください |
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医師が首の診察をしているとき、患者さんに「ツバを飲み込んでください」とお願いすることがあります。これは、ツバを飲み込むことによって、甲状腺を指で触れるようになるためです。
正常な大きさの甲状腺の場合、外から触ることはできませんし、見えることもありません。 |