海岸に近い平地から標高2000mくらいまで、幅広く生息する大型のアゲハチョウ。薄暗い林を好み、林の内外を、一定のコースをたどって敏速に飛びまわります。
羽を広げると72mm〜117mmになります。
成虫は、普通は年2回発生します。2回目に現れる夏の成虫の方が大きくなります。高標高地域では年1回、南西諸島以南では年数回、八重山諸島では12月〜1月以外の通年、発生します。
日本各地で地域変種が知られ、分類上の取り扱いは研究者によって異なります。現在、各集団間の交雑実験や体内組成の分析などが行われ、近い将来、正確な分類体系化がなされるものと思われます。
春にはウツギやツツジ類、夏以降になるとクサギ、ネムノキ、アザミなどの花に集まり、蜜を吸う。幼虫はミカン科のキハダ、コクサギ、カラスザンショウなどを食べて成長します。 |