道端、空き地、荒れ地などに生えるヨーロッパ原産の多年草。もっともよく見かけるタンポポです。
花茎は高さ10cm〜30cmになります。
先にカントウタンポポよりもやや大きな径3.5cm〜5cmの黄色の頭花をつけます。舌状花の数もカントウタンポポより多くなります。総苞外片の先端は薄く、角状小突起がなく、強く反り返ります。
葉は羽状に深く切れ込む狭楕円形で、裂け方は変化に富みます。基部は狭まります。
果実はそう果で、灰褐色です。冠毛を持ちます。
明治時代に渡来し、札幌農学校創立ごろ、野菜として栽培されていたものが野生化しました。世界の温帯に広く野生化しています。帰化植物のセイヨウタンポポ、アカミタンポポが日本各地の都市部を中心に分布域を広げ、日本在来種のカントウタンポポなどが次第に駆逐されています。セイヨウタンポポは単為生殖、開花期の長さ、乾燥に強い、踏みつけに強い、アルカリ性・チッソ土壌に適しているなどの理由によるようです。タンポポ戦争と呼ばれています。
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