[和名・種類] |
フェンネル |
[学名] |
Foeniculum vulgare |
[英名] |
Fennel |
[名前の由来] |
ふぇんねる。英語名から。
別名、茴香(ウイキョウ)、小茴香(ショウウイキョウ)。イスラムの香り漂う植物のこと。 |
[分布] |
地中海沿岸原産 |
[科名] |
セリ科ウイキョウ属 |
[花色] |
黄色 |
[花期] |
6月・7月・8月 |
[特徴・解説] |
地中海沿岸地方原産の多年草の帰化植物。
茎は叢生し、緑色で円柱形になり、上部は分枝して高さは1m〜2mになります。全草に特有の香気があります。
葉は互生し、3回〜4回羽状に細かく分裂する複葉です。小葉は柔らかく細長い糸状です。根近くの葉には長い葉柄があり、茎につく葉は短くなり、葉柄が鞘状になって茎を抱きます。
枝先に葉腋から花序を出し、黄色の小花を傘状に多数付けます。花弁は5枚、雄しべは5本、雌しべは1本です。
果実は7mm〜10mmの長楕円形です。1本の果柄に、2個が平面を合わせて着いています。秋になると茶褐色に熟します。
古代エジプトや古代ローマでも栽培され、日本では平安時代に中国から渡来しました。現在では世界に広く分布しています。若い葉はハーブや香辛料として、肥大した葉柄基部は野菜として、種子からは精油や漢方薬として使用されています。現在は薬用として栽培され、太田胃酸などの原料に使われるように整腸効果があります。 |
[レポート] |
フェンネルの花の写真です。
小さな花が集まって咲くフェンネルですが、そのひとつひとつをクローズアップして写真を撮ってみました。集まって咲く花序は大きいのですが、ひとつひとつの花はとても小さいです。
遠くから、フワフワとした不思議な植物があるなーと思って近付いてみたら。その正体は、フェンネルでした。葉が細くて、フワフワとした植物だったので、日本の在来種ではないなーというのはわかったのですが。フェンネルに良く似た植物では、ディルとかイノンドと呼ばれる植物があります。とても良く似ているので、見分けるのが難しいです。花の咲き方で見分けるしかないですね。
フェンネルはハーブとして栽培されるので、私が写真を撮影したフェンネルも誰かが育てていたのか、それが野生化したものだと思います。 |
[写真撮影] |
2008年05月22日 |
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