山野の常緑樹林内に生える常緑高木。
高さ10m〜20mになります。樹皮は灰白色でなめらかで、皮目があります。本年枝は無毛で、鈍い稜があり、紫色を帯びます。
葉は互生し、葉身は長さ6cm〜10cm、幅3cm〜4cmの楕円形になります。両端ともとがり、全縁です。両面とも無毛。葉柄は長さ1cm〜2cmで紫色を帯びます。
雌雄別株です。本年枝の葉脇に散形花序を出し、白色〜淡紫色の花を2個〜7個つけます。花序の柄は長さ約1cm、花柄は長さ2mm〜5mmになります。萼片は4個〜6個になります。雄花には4個〜6個の完全なおしべと、退化しためしべがあります。雌花にはめしべと、退化したおしべがあります。子房は球形、花柱はなく、柱頭は1個です。
果実は球形で、長さ約6mmの核果です。11月〜12月に赤色に熟します。中に核が4個〜6個入っています。核は三角状卵形で、長さ約5mm、縦の稜が2個あります。中に種子が1個あります。
庭木、公園樹、街路樹として利用されています。
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