人家近くのヤブ、林縁、林内などに生える、一年草〜越年草。
茎は太く、高さ50cm〜100cmになります。上部から水平に長い枝出し、放射状に伸びます。
根生葉と、下部の葉は、長さ25cm〜30cm、幅10cm〜15cmの広楕円形〜長楕円形です。薄くて両面とも短毛が生え、裏面には腺点があります。根生葉は開花期には枯れてしまいます。上部の葉は、長楕円形で、上のものほど小さくなります。
上部の葉腋に黄色の頭花を下向きに1個ずつつけます。頭花は直径約1cmで、ほとんど柄はありません。総苞は鐘状球形で、総苞片は3列に並び、外片は短いです。中心部には両性の筒状花があり、まわりに雌性の筒状花があります。
果実は長さ約3.5mmの円柱形のそう果です。臭気があり、先は細くなり、粘液を出して動物などにくっついて運ばれます。
葉をしぼった汁は、腫れ物、打ち身に効能があるとされ、古くから民間薬として使われました。そう果は、条虫の駆除薬に使われます。
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