[和名・種類] |
イヌドクサ |
[学名] |
Equisetum ramosissimum |
[英名] |
Branched horsetail |
[名前の由来] |
犬砥草、犬木賊。トクサのように物を磨くことができず、役に立たないトクサのこと。
別名、カワラドクサ(河原砥草)。河原などに生えるトクサのこと。 |
[分布] |
本州〜九州 |
[科名] |
トクサ科トクサ属 |
[花色] |
褐色 |
[花期] |
4月・5月・6月・7月 |
[特徴・解説] |
日当たりの良い河原、海岸、砂泥、湿地などに生える常緑の多年生シダ植物。
茎は直径3mm〜5mmと細く、中空の円筒形で節があり、高さ60cm〜100cmになります。はじめは直立し、長くなると倒れ斜上します。分枝しない枝と、あまり分枝せず不規則にわずかな枝を出す枝があります。地下茎は地中を匍匐してさかんに分枝して広がり、しばしば群生します。
輪生する葉は、長さ3mm〜5mmです。
茎頂に長さ1cm〜2cmの胞子嚢穂をつけます。 |
[レポート] |
イヌドクサの胞子嚢穂の写真です。
ツクシのように見えますか?そうなんです、イヌドクサとツクシは、同じトクサ科の植物になります。植物といっても、草花や樹木と異なり、シダの仲間になります。シダやコケなどのグループに分類されます。
しかしトクサ科の植物は、シダやコケの仲間でも、草花や樹木に近い特徴を持った植物だと考えられています。中間に位置するような感じ?ソテツ科の植物は、トクサ科に近いんじゃないかなーなんて思います。トクサを巨大にすると、ソテツに似てるので。
胞子嚢穂は、植物で言えば花になります。トクサの胞子嚢穂と、ソテツの雄花って、似てますよね?
最初はヒメトクサだと思ったのですが。海岸の近くで、砂がたくさん混ざった場所に生えているし、ヒメトクサにしては大型だなーと思いまして。地面は乾燥しているし。そこで詳しく調べてみたところ、イヌドクサのようだと判明しました。久しぶりに、初掲載の植物です。
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[写真撮影] |
2008年06月15日 |
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