[和名・種類] |
シナダレスズメガヤ |
[学名] |
Eragrostis curvula |
[英名] |
Weeping love grass |
[名前の由来] |
撓垂雀茅。細い葉が、まるで髪の毛のように垂れて広がることから。
別名、セイタカカゼクサ(背高風草)。大きなカゼクサのこと。 |
[分布] |
日本各地 |
[科名] |
イネ科スズメガヤ属 |
[花色] |
緑色 |
[花期] |
7月・8月・9月・10月 |
[特徴・解説] |
野原や荒地に生える、南アフリカ原産の多年草。
茎は細く、高さは60cm〜120cmになります。稈は束生し、大きな株となります。上方はしなだれます。
花序は長さ20cm〜35cmの円錐状で、先端はやや垂れ下がり、紫色を帯びた小穂を多数つけます。花序の枝が軸につく部分は膨らみ、軸には白色の長毛が密生します。小穂は長さ6mm〜10mmで、7個〜11個の小花があります。小花の外花頴は長さ約2.5mmの卵形で、紫色を帯び、3脈あり、芒はありません。
葉は幅1.5mm〜2mm、長さ約50cmの長い糸状で、乾くと内側に巻きます。
戦後、高速道路などの斜面の砂防用、土手や宅地造成地などの土止め用、緑化用に各地で使用されていたものが、現在では日本各地で野生化しています。観光有料道路の比叡山ドライブウェイでは、英名の「Weeping
love grass」を直訳し「すすり泣く恋の花」としてバスガイドに紹介されています。 |
[レポート] |
シナダレスズメガヤの花の写真です。
花といっても、花っぽくないですね。小穂というべきかな。すでに開花は終わって、果実になっているのかもしれない。
あまり見慣れないイネ科の植物が生えているなーと思って、写真を撮りました。自分が植物観察をする行動半径はとても狭いので、いつも特定の植物としか出会う機会がなくて。買い物のついでだったり、愛犬の散歩途中が多いので。たまに、史跡巡りの途中で写真を撮ることあるのですが、史跡巡りの際には脳が史跡巡りモードに入っているので、植物はあまり目に入ってこないんですよ。
見慣れない植物だし、見分けるのが難しいイネ科だし、写真をとっても種類を特定するのは困難だろうなーと思っていました。何冊も購入した植物図鑑を調べ、やっとそれらしき植物を発見。シナダレスズメガヤという帰化植物でした。日本各地に野生化しているらしいんだけど、それほど見かけないですねー。
今回も痛感しましたが、帰化植物図鑑やイネ科の植物図鑑が欲しいです。ブックオフで見付けたら買うんだけどなー。新品は高くて購入できません(T_T) |
[写真撮影] |
2008年06月19日 |
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