[特徴・解説] |
南アメリカ大陸アンデス山脈周辺の高原地帯原産の多年草。野菜では一年草として扱われます。
原種は地面を這うように伸び、高さは1m〜2mになります。ミニトマトは品種改良によって1m20cm程度にしたものです。プチトマトはさらに矮化させて30cm程度にしたものです。
花は、葉腋に3個〜7個、房状に咲きます。花冠は黄色で5裂し、直径2cm〜3cmになります。
葉は羽状複葉で、長さ15cm〜45cmになり、軟毛があります。小葉は長さ5cm〜7cmになります。
ヨーロッパへ伝わったのは16世紀、コロンブスが南アメリカから持ち帰ったのが最初とされています。イタリアでは食糧不足のため食用とされましたが、スペインやイギリスなどでは毒があると考えられており観賞用とされました。
日本へは江戸時代の寛文年間頃に伝わりました。青臭く真っ赤な色が敬遠され、観賞用として『唐柿』と呼ばれていました。食用として利用されるようになったのは明治以降です。
果実は液果で、桃紅色に熟すものが一般的ですが、品種によって色、形、大きさが異なります。ビタミンA、ビタミンC、リコピンなどが豊富に含まれた野菜です。 |