苗を購入して育てるのが一般的ですが、大きさ、形、味が異なる多くの品種があります。作ってみたい品種がある場合や珍しい品種では、苗作りから始めます。病気に強い品種としては、「サターン」、「強力米寿」、「瑞光102」、「豊福」などがあります。完熟しても痛みの少ない品種としては、「桃太郎」、「おどりこ」などがあります。
生育温度は24℃〜26℃で、日当たりのよい場所を好みます。培養土は水捌けの良い土質を好みます。石灰欠乏症を予防するため、カルシウム分の補給も。
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2月中旬〜3月上旬(種蒔き)
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3号ポットに土を入れて表面をならし、指先で3ヶ所〜5ヶ所の穴を開けます。1ヶ所に1粒ずつ、タネを入れます。
タネが隠れるくらいに土を被せ、軽く押さえて種と土を密着させます。土を厚くかけると発芽しにくくなるので注意してください。たっぷりと水遣りし、温かい場所に置きます。
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2週間後(間引き)
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気温が十分なら、約1週間で発芽します。発芽状態が悪い場合、低温が原因と考えられるので、ビニールで覆うなどして保温してください。
1ポット1本になるように、間引きをします。生育の悪い苗、茎がヒョロヒョロと間延びした徒長苗は間引きます。3粒蒔きでは本葉が出た時の1回。5粒蒔きでは発芽が揃った時と、本葉が出た時の2回。
このまま一番花が出るまで、ポットで育てます。
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10週間後(植え付け)
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一番花が咲いたら、コンテナに植え付けです。市販の苗の植え付けも、花が咲くまで待った方が良いので、4号ポットに植え替えて、花が咲くまで待ちましょう。
コンテナの深さ4/5まで土を入れます。苗をポットごと土の上に置き、植え付け後の土の高さを確認し、コンテナの縁から約2cm下に土の表面がくるように土の量を調節します。
苗をポットから外し、コンテナの中央に置きます。周囲に土を入れて、苗を植え付けます。根鉢と土を密着させ、隙間ができないようにします。
植え付けが終わったら、長さ約60cmの仮支柱を立てます。茎にヒモを掛けて、3回くらいねじってから支柱に回して結び付けます。
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11週間後(脇芽取り)
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脇芽はすべて取り除き、1本仕立てにします。切り口から病気にかかることがあるので、清潔なハサミか、指を使います。
葉の付け根から伸びるのが脇芽です。生長点があって大きくなるため、果実に栄養分を集中させるように早めに摘み取ります。作業は晴れた日に行います。今後、脇芽が出たら残らず摘み取ります。
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12週間後(支柱立て・追肥)
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苗がしっかり根を張ったら、長さ約2mの支柱を立てます。丸型コンテナに1株作りの場合、支柱3本を鉢の隅に差し込んで、上で一つにまとめます。
第一果が膨らんできたら、根元に化成肥料10gをばら撒き、周りの土と馴染ませます。今後、肥料は2週間おきに続けます。
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18週間後(収穫)
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開花後、45日〜50日で赤く色付きます。熟した果実が食べられるのは、家庭菜園ならではの楽しみ。真っ赤に熟したものから、収穫していきます。
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22週間後(摘芯)
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草丈が支柱の高さを超えるくらいに伸びてきたら、先端を摘み取り生長を止めます。その後は、開花結実した果実を育てていきます。
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