オオヒナノウスツボ

[和名・種類]

オオヒナノウスツボ

[学名]

Scrophularia kakudensis

[英名]

-

[名前の由来]

大雛の臼壺。壺形の小さな花を、臼や壺に見立てたもの。

[分布]

北海道〜九州

[科名]

ゴマノハグサ科ゴマノハグサ属

[花色]

暗紫色

[花期]

８月・９月

[特徴・解説]

　日当たりの良い草地、林縁、山地などに生える多年草。
　茎は直立し、高さ約1mになります。紡錘状に肥大した根が数個あります。茎は4稜形です。
　葉は対生し、長さ6cm〜10cm、幅3cm〜5cmの長卵形〜卵形です。質は厚く、やや硬いです。柄があり、先端は尖り、縁には鋭い鋸歯があります。
　花は茎の上部に円錐状につき、暗紫色で、長さは8mm〜9mmです。小花柄が太く、腺毛があります。花冠はふくらんだ壺形です。萼は鐘形で5裂します。下唇の中央裂片はそり返ります。雄しべは4個で下唇側につき、横に広い楕円形の葯の縁が裂けて花粉を出します。その間から花柱が突き出ます。
　果実は長さ6mm〜9mmの卵形のさく果です。

[観察・感想]

　僕にとっては2007年度の大発見のひとつ。毎年、初めて見る植物を見つけますが、オオヒナノウスツボはかなりめずらしいんじゃないかなーと思います。いつも図鑑をペラペラとめくって植物の写真を見ていますが、あまり見慣れない植物だったし。
　とても変わった形の花を咲かせますねー。ゴマノハグサ科の植物は、花の形がさまざまですね。花の形だけでは、なかなか分類がわからないです。
　このあと、果実ができて、種子がこぼれ落ちたりするのかな？めずらしい植物だと思うので、増えてくれるといいですねー。

[写真撮影]

2007年09月13日