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カンナの果実


カンナの果実

[和名・種類]

カンナ

[学名]

Canna generalis

[英名]

Canna lily

[名前の由来]

学名、Cannaをそのまま日本語読みしたもの。
別名、ハナカンナ(花かんな)。

[分布]

熱帯アメリカ原産

[科名]

カンナ科カンナ属

[花色]

紅色橙色黄色白色など

[花期]

6月7月8月9月10月

[特徴・解説]

 河原や草地などに生える、熱帯アメリカ原産の多年草です。
 茎は、高さ1.5m〜2mになります。
 茎の先に花をつけます。花弁のように見える部分は雄しべが花弁化したものです。花弁は萼のように小さくて目立ちません。花色は、赤色、桃色、橙色、黄色、白色など多数あります。
 葉は大型の長楕円形で、先端は細長く尖ります。緑色だけでなく、銅葉、濃淡縞模様、黄色の条斑が入るものなどがあります。
 種子は黒色に近い褐色をした球形で、質は硬いです。
 原種は50種ほどあり、その数種の交雑によって現在栽培されている園芸植物ができました。日本には、江戸時代前期に観賞用として渡来しました。春植えの球根植物で、球根は地下茎が肥大化したものです。矮性大輪で種子のできるフレンチカンナ系と、種子のできないイタリアンカンナ系があります。釈迦の霊力を妬んだ悪魔が釈迦に怪我をさせ、傷口から流れた血が土に染み込み、そこから発芽し花を付けたのが、このカンナだという伝説があります。

[観察・感想]

 カンナの果実です。
 めずらしいですね、カンナの花後に、果実がついていました。この特徴的な果実の形、どこかで見たことあるような・・・。そんなことありませんか?
 この果実の形を見て、最初に思い浮かべたのは、「平和鳥」でした。平和鳥がなんだかわからない人も多いかもしれませんが、水飲み鳥のことです。着色された水を、シーソーのように振り子の原理で、水がなくなるまで飲み続ける鳥。和風庭園などに置いてある、鹿威しのような動きをする鳥のおもちゃです。
 昭和世代のおもちゃなので、平成世代の人は見たこともないと思うんだけど。昭和世代の子供にとっては、実は高価な買い物だったので、手に入れることすらできないおもちゃでした。カンナも、昭和世代では良く栽培されていましたが、平成になってからは育てる人も減りましたね。大きくなり過ぎるため、栽培する場所がないからかな。
 カンナの種子は、球形の果実の中に入っています。ショットガンの弾のような種子で、硬すぎるために、発芽率は悪いみたいです。

[写真撮影]

2008年09月04日

カンナ
カンナ草姿
カンナ
カンナ花
カンナ
カンナ花
カンナ
カンナつぼみ
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