ヒヨドリバナの花

[和名・種類]

ヒヨドリバナ

[学名]

Eupatorium chinense

[英名]

Boneset

[名前の由来]

鵯花。ヒヨドリの鳴く頃に花を咲かせることから。

[分布]

日本各地

[科名]

キク科フジバカマ属

[花色]

白色・淡紅紫色（葉：緑色に掲載）

[花期]

８月・９月・１０月

[特徴・解説]

　山野、林縁、野原などに、普通に生える多年草。東アジアにも分布しています。
　高さ1m〜2mになります。茎には縮れた毛があって、ざらついています。
　上部の枝先に多数の頭花をつけます。頭花は散房状につき、少数の筒状花からなります。花冠の先は浅く5裂し、花柱の先が分枝して長く伸び出します。筒状花は白色ですが、まれに紫色を帯びるものもあります。
　葉は対生し、長さ0.3cm〜2cmの短柄があり、長さ10cm〜18cmの卵状長楕円形です。先端は短く尖ります。質は薄く、縁に鋭い鋸歯があります。両面に縮れた短い毛がまばらに生え、裏面には腺点があります。葉には、艶も、香気もありません。ジェミニウィルス病で、葉に黄色の斑点があらわれることもあります。

[観察・感想]

　雑木林の中に、今まで見たことのない植物が生えていました。周囲は薄暗くやや湿っていて、ドクダミがたくさん生えていました。そのドクダミが群生している場所に、ポツリ、ポツリと、見たことのない植物が生えていたんですよー。名前をご存知のかたはいませんか？
　観葉植物のように特徴的な葉をしているんですが、日本に自生する野生の植物で、こんな模様の葉をした植物はないと思うんだけど。斑入りってことなのかなー。
　たぶん野草などの草本に分類されると思うんですが、生えてきたばかりの樹木だったりとかするかもしれないし。でも茎の様子や大きさから考えると、野草だろうなぁ〜。こういった葉の形をした野草はたくさんあるけど、斑入りの葉を持つ野草は思い浮かばないんだよなー。せめて花が咲いていれば、見分けのポイントになったんだけど。
　長い間、種類がわかりませんでしたが、植物博士からヒヨドリバナと教えていただきました。ビールス病に感染し、葉に黄色い斑紋が現れたものだとのこと。キンモンヒヨドリと呼ぶこともあるそうです。病気にかかっているとはいえ、観葉植物のような綺麗な葉をしていますよね。

[写真撮影]

2007年11月14日