石皿です。皿といっても、現在使っている食品を盛るための皿ではありませんし、石皿でビビンバを作るわけでもありません。
石皿にドングリなどの木の実を乗せ、手に持った石で殻を砕くためのものだと考えられています。
諸磯遺跡は縄文時代前期中葉頃の遺跡です。竪穴式住居跡や、貝塚も発見されており、ある程度の定住生活が営まれていたと思われます。
主食は漁が中心のようで、貝、魚、小さな獣、木の実などを食料としていたようです。
諸磯から出土した土器は、諸磯式土器と呼ばれています。縄文時代前期後葉の土器型式です。関東地方〜中部地方にかけて分布が確認されています。竹状の工具による沈線文や爪形文、細い粘土紐による浮線文などによって文様が施され、壺形や浅鉢などのさまざまなものがあります。 |