昭和32年に海面の埋め立てから始まり、昭和45年に完成しました。
埋め立てに使った土の量は約350万立方メートルに及び、霞ヶ関ビル7個ぶんに相当します。この土の3分の2は、背後の山を崩して使い、残りは久里浜湾の底をさらった土を使いました。敷地は広さ約71000uに及び、東京ドーム18個分に相当します。
発電できる電力は年間約30億キロワットアワーになります。発電所から送り出される電気は、高圧線を伝って三浦半島一円に送電されるほか、京浜工業地帯にも送電され、神奈川県内で使う電力の約30%をまかないます。
送電線は、海の向こうの姉崎や富津の火力発電所にも繋がっています。
遠くからも見える煙突は集合煙突で、幾本もの煙道がまとめられて一本の煙突になっています。高さ200mのものが1本、高さ180mのものが2本あります。窒素酸化物を処理する排煙脱硝装置、硫黄酸化物を処理する排煙脱硫装置などが設置されています。蒸気タービン発電機が8台あり、燃料は原油でも、重油でも使えるようになっていて、石炭と重油を混合したCOM燃料を使える設備もあります。
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