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富塚山


富塚山

京急YRP野比駅下車 徒歩15分
地図
富塚山
富塚山

 宅地開発される前は綺麗な円錐形の姿をしていた山、富塚山。「とみつかやま」や、「とがさん」と呼ばれている山です。富塚山のふもとには、白髭神社と最光寺があります。
 昔からこのあたりの海域は、船の遭難が多く、それを憂えた野比の住民によって、山頂に猿田彦神を祭ったのが白髭神社の始まりです。その後、1631年(寛永8年)、菱沼某が南麓の現在地に移しました。山頂には旧白髭神社の石窟があるようです。
 現在は住宅地の真ん中に、ポツンと緑の深い丘となっています。富塚山は、白髭神社の社業林で、神奈川県の天然記念物にも指定されています。
三浦半島観光地図:横須賀市野比・白髭神社
三浦半島観光地図:横須賀市野比・最光寺
Tourist Information & Historic Spot. Mount Tomitsukayama, Nobi, Yokosuka City, Kanagawa, Japan.

写真撮影:2007年06月20日

富塚山

京急YRP野比駅下車 徒歩15分
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富塚山
富塚山

 チェリスガーデンというマンション建設によって、削られてしまった富塚山です。この写真から見ると、左側の山肌がゴッソリと削られて、コンクリートによる則面工事が行われました。
 チェリスガーデンなどのマンションの建っている場所は、元々はほとんどが田んぼだった場所になります。
 チェリスガーデンの建っている周辺は、北武断層帯という活断層が走っています。首都圏直下型地震が懸念されている断層のひとつですが、東日本大震災発生前では30年以内に断層が動く確率は0%〜3%と言われています。
 すぐ近くの武山断層帯では、6%〜11%と言われています。1923年(大正12年)、関東大震災発生時には、武山断層帯の一部がずれ動いています。
 うちは活断層から離れているから大丈夫だと思っている人もいるかもしれませんが、三浦半島の活断層は「断層帯」と呼ばれ1本の活断層が走っているわけではなく、帯状に活断層が走っているので、離れていても危険度はほとんど変わりません。

写真撮影:2008年07月15日

富塚山

京急YRP野比駅下車 徒歩15分
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富塚山
富塚山

 富塚山は、1976年(昭和51年)12月17日、神奈川県指定の重要文化財に指定されてました。白髭神社の社叢林として、指定されています。
 神奈川県沿岸部は、スダジイやタブノキが優先する常緑広葉樹林で覆われていましたが、人間の営みによって切り開かれ、現在では自然林はごくわずかしか残っていません。
 その中でも、白髭神社の裏山南面には良好な自然状態を維持している社叢林が広がっています。昔からすぐ近くに人が住んでいたので、完全な自然林ではありませんが、それに近い状態で残されていました。
 海に面した丘陵上に位置するという立地条件から、強い海風にさらされることが多く、社叢林の高さは風衝作用によって低くおさえられ、10m前後にすぎませんが、典型的なスダジイ林を構成しています。
 スダジイのほかに、ヤブツバキ・シロダモ・ヤブニッケイ・カクレミノなどの常緑広葉樹が高密度で生えています。三浦半島ではお馴染みの樹木たちです。植物社会学的にはヤブコウジ-スダジイ群集と呼ばれます。
身近な植物図鑑:スダジイ
身近な植物図鑑:スダジイ
身近な植物図鑑:ヤブツバキ
身近な植物図鑑:シロダモ
身近な植物図鑑:カクレミノ
身近な植物図鑑:ヤブコウジ

写真撮影:2008年07月15日

富塚山

京急YRP野比駅下車 徒歩15分
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富塚山
富塚山

 富塚山の山頂には、アンテナが建っています。テレビ放送を受信するためのアンテナなのか、携帯電話会社のアンテナなのか、それとも避雷針なのか、詳細はわかりませんが。
 山頂に登るには、この写真の辺りに、登り口があります。春〜秋までの期間は、草木が生い茂り、上るのはかなり困難です。夏休み期間中だけは、子供たちが登ったりして探検しているみたいですが。もし山頂を目指すなら、冬がオススメです。
 山頂には石窟や石祠があるとも言われていますが、私が登った時には確認できませんでした。
 この小径は、チェリスガーデンができる以前からありましたが、その頃に小さな石窟があったような記憶があります。そこに石塔が1基、建っていたような気がするのですが。庚申塔か供養塔かなにかだったのでしょうか。
 現在は崖崩れ防止の法面工事がされているので、なくなってしまいました。
 綺麗な円錐形をしているので、古墳なのではないかと調査されたこともありましたが、何も出土しなかったようです。

写真撮影:2008年07月15日

復旧治山事業

京急YRP野比駅下車 徒歩15分
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復旧治山事業
復旧治山事業

 植物や昆虫、貝殻の写真などを撮影するために、野比地区を回っていたのですが。たまたま通った細い道に、意外なプレートを発見しました。
 富士山のような形をした山が、いつの間にか半分に削られて、コンクリートで覆われていました。綺麗な形をしていた山だったので、残念だなーと思いつつ、白鬚神社には神奈川県の天然記念物に指定されているという説明看板があるのに、山を崩して工事なんてしていいのかなーなんて不思議に思ったり。
 1997年(平成9年)、復旧治山事業という事業区分で行われた工事です。工法は現場打法枠工で、施工者は株式会社富士和建設工業。事業主は神奈川県林務課。工事費用は国債で賄われたみたいです。
 富士和建設工業という会社は、残念ながら見付かりませんでした。神奈川県林務課も今はないみたい。
 詳細を調べてみたところ、神奈川県横須賀三浦地域県政総合センターで実施された幸治でした。1996年(平成8年)、台風により樹木が倒れ、斜面崩落が発生したため、斜面の安定を図るために現場吹付法枠工を施工しました。土砂崩落を防ぐために国が指定した保安林ですが、土砂崩落してしまいました。おそらく、台風17号のことだと思います。
 1695平方メートルを、2mx2mの枠で斜面を抑え、小崩壊や落石を防止し、枠内には種子付きの植生土のうを積めて緑化を計りました。工期は1997年(平成9年)7月23日〜1998年(平成10年)3月6日、工事費は7665万円。
 1998年(平成10年)にも、隣接地の1564uも、現場吹付法枠工を行われました。

写真撮影:2008年09月04日

富塚山

京急YRP野比駅下車 徒歩15分
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富塚山
富塚山

 光の丘から見た、富塚山です。光の丘は高台にある街なので、景色が綺麗ですねー。霧が出ていなければ、房総半島まで見えそうな感じです。
 標高は100m足らずですが、陸上からも目立ち、海上からも目立つ山でした。野比の地元の漁師たちは、この富塚山と、長沢海岸沖にある三ツ磯、NTTの研究ビルの建つ山オオヤマ、この3ヶ所を利用して自分たちのいる場所を確認し、漁場に向かいました。現在ではGPSを利用して現在地を確認する方法が主流です。
 このように山の場所を目安として位置確認することを、「山あて」と呼びます。ちなみに、手前側にある山は「メーヤマ」といい、後ろ側にある山は「アトヤマ」といいます。三浦半島での方言では、「マエ」のことを「メー」と発音します。

三浦半島観光地図:横須賀市光の丘

写真撮影:2007年06月21日
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