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脂肪肝


脂肪肝の概要は?
おもな症状
  無症状
まれに全身倦怠感
まれに右上腹部痛
似ている病気
  慢性肝炎
起こりやすい合併症
  肥満
糖尿病糖尿病
高脂血症高脂血症
痛風など

脂肪肝の原因は?
肝細胞に中性脂肪が蓄積
   脂肪や糖分の摂りすぎ、糖の代謝異常によって肝細胞に中性脂肪が蓄積すると、脂肪肝になります。
肥満や糖尿病に多い
   肥満糖尿病糖尿病の人に多くみられる症状です。またそれとは反対に、極端な栄養不足の場合にもみられます。
 その他、ホルモン剤などの特殊な薬によって起こることもあります。まれに妊娠中に高度の脂肪肝が起こることもありますが、原因が不明のことも少なくありません。
脂肪肝の治療法は?
脂肪肝の原因の病気を治療
  イメージ画像 全身倦怠感や、右上腹部痛などの自覚症状が少なく、検診などの血液検査で偶然に肝機能に異常がみられ、超音波検査で脂肪肝と診断されることが大半です。
 脂肪肝を治すには、原因となっている病気を治すことが重要になってきます。
肥満、糖尿病、栄養不足を治療する
  イメージ画像 肥満のある人は、標準体重の10%以内に体重をコントロールするように、食事療法や運動療法を行います。
 糖尿病糖尿病のある人は、血糖をコントロールするように食事療法や運動療法を行います。必要に応じて、薬物療法を受けます。
 栄養不足が原因による脂肪肝は、日本ではまれですが、この場合には栄養の補給を行います。
基本は食事療法
   食事療法の基本は、栄養素のバランスをとることです。
 肥満のある人は、全体のカロリーを抑え、体重に応じて標準体重1kgあたり15キロカロリー〜25キロカロリーの食事を摂ります。
 血液検査で中性脂肪の値が高い人は、とくに糖質を制限します。ジュースや、清涼飲料水は多くとらないように注意する必要があります。
なにごともホドホドに
   急激に体重を減らすと、かえって体に悪いと考えられています。
 絶食や、菜食に偏ることは避け、1ヶ月に4kg〜5kgの減量にとどめておきます。
 飲酒が原因でない場合でも、過度の飲酒は避ける必要があります。
B型肝炎やC型肝炎の可能性も
  イメージ画像 脂肪肝は症状が軽いため、ウイルス性の慢性肝炎との区別が難しいことがあります。脂肪肝が疑われる場合、念のためにB型肝炎ウイルス、C型肝炎ウイルスの血液検査を受けておくと良いでしょう。
 区別が難しい場合、肝生検を受けると診断が確実にできます。
2ヶ月〜3ヶ月で改善される
   肝臓の働きが悪くなければ、脂肪肝の治療を行い、血液検査や超音波検査で経過をみることもできます。
 治療効果があれば、2ヶ月〜3ヶ月で検査結果が改善されます。
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