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脂肪肝の原因の病気を治療 |
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全身倦怠感や、右上腹部痛などの自覚症状が少なく、検診などの血液検査で偶然に肝機能に異常がみられ、超音波検査で脂肪肝と診断されることが大半です。
脂肪肝を治すには、原因となっている病気を治すことが重要になってきます。 |
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肥満、糖尿病、栄養不足を治療する |
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肥満のある人は、標準体重の10%以内に体重をコントロールするように、食事療法や運動療法を行います。
糖尿病のある人は、血糖をコントロールするように食事療法や運動療法を行います。必要に応じて、薬物療法を受けます。
栄養不足が原因による脂肪肝は、日本ではまれですが、この場合には栄養の補給を行います。 |
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基本は食事療法 |
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食事療法の基本は、栄養素のバランスをとることです。
肥満のある人は、全体のカロリーを抑え、体重に応じて標準体重1kgあたり15キロカロリー〜25キロカロリーの食事を摂ります。
血液検査で中性脂肪の値が高い人は、とくに糖質を制限します。ジュースや、清涼飲料水は多くとらないように注意する必要があります。 |
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なにごともホドホドに |
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急激に体重を減らすと、かえって体に悪いと考えられています。
絶食や、菜食に偏ることは避け、1ヶ月に4kg〜5kgの減量にとどめておきます。
飲酒が原因でない場合でも、過度の飲酒は避ける必要があります。 |
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B型肝炎やC型肝炎の可能性も |
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脂肪肝は症状が軽いため、ウイルス性の慢性肝炎との区別が難しいことがあります。脂肪肝が疑われる場合、念のためにB型肝炎ウイルス、C型肝炎ウイルスの血液検査を受けておくと良いでしょう。
区別が難しい場合、肝生検を受けると診断が確実にできます。 |
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2ヶ月〜3ヶ月で改善される |
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肝臓の働きが悪くなければ、脂肪肝の治療を行い、血液検査や超音波検査で経過をみることもできます。
治療効果があれば、2ヶ月〜3ヶ月で検査結果が改善されます。 |