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摂取エネルギーの計算を覚える |
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エネルギー計算は難しそうですが、慣れればそれほど難しくないことがわかります。『糖尿病食事療法のための食品交換表』は減量のためにも役立ちます。
自分が実際に摂取エネルギーを理解し、エネルギー制限を正しく実行できるようにしましょう。
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食事のポイント |
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食事の量だけでなく、質も問題です。肉類には蛋白質だけでなく脂肪も多く含まれているので控えるようにします。ハンバーグ、フライドチキン、揚げ物なども控えます。
野菜は低エネルギーでビタミン、ミネラル、食物繊維を多く含むので、たくさん食べます。ノンオイルドレッシングは良いですが、油を含んだドレッシングやマヨネーズは高エネルギーなので使わないようにします。
果物はビタミン、ミネラル、食物繊維を多く含みます。含まれる果糖は脂肪に変わりやすいので、食べ過ぎないようにします。
調理の際には、油や調味料は計算する習慣をつけ、おかずはなるべく薄味にします。味付けが濃いと、ご飯の食べすぎに繋がります。「炒める」、「揚げる」よりも、「茹でる」、「焼く」にした方が、エネルギー量が少なくなります。調理器具として、テフロン加工のフライパンを使うと油の量を減らすことができます。
盛り付けは必ず1人分ずつ分けて盛り付けます。大皿などから取るようにすると、自分が食べた分量がわからなくなり、人につられて食べすぎになりやすいです。またお茶碗を小ぶりにして皿数を多くするといった工夫をすることで、食事の充実感が得られ、食べすぎを防ぐことができます。 |
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食べ方の工夫 |
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早食い、ドカ食いにならないように、ゆったりとした気分で食事を楽しみます。
食べる順番では、まずスープなどの汁物、野菜類など、低エネルギーのものから食べ始めます。良く噛んで、味わいながらゆっくり食べるように心がけます。ゆっくり食べることで満足感も得られ、過食を避けることができます。
主婦の場合、残り物を自分で食べてしまわずに、冷蔵庫にしまうなどします。 |
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間食、清涼飲料水は慎む |
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食間にだらだらと食べる習慣を改めます。間食で食べるスナック菓子、煎餅などは炭水化物や脂肪が多く高エネルギーなので、そうしたものを手の届くところに置かないようにします。
コーラ、ジュースのような清涼飲料水は、糖質を多く含むので摂り過ぎないようにして、なるべくお茶や水にします。間食はしないことが原則ですが、どうしても空腹になった場合は、コンソメスープなどの温かい飲み物をゆっくり味わって飲むか、ところてん、こんにゃく、きのこ、トマトなど、低エネルギーの食品を摂ります。 |
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外食・ファストフードに注意 |
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外食やファストフードは一般的にエネルギーが高く、脂肪、炭水化物が過剰で野菜が足りません。一部を食べ残し、サラダを追加するなどの工夫が必要です。
食事はなるべく家で摂るようにし、外食の回数を少なくするようにします。 |
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アルコール摂取に注意 |
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アルコールは高エネルギーで肥満や脂肪肝を助長するので、できれば避けるようにします。またアルコール摂取により自制心がゆるみ、食欲が亢進する点でも注意が必要です。
つまみには低エネルギーのものを選びます。 |
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ストレス解消 |
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食べることでストレスを解消するのは、肥満の原因になることが多い生活習慣です。
ストレスを貯めないようにし、趣味などの手段でストレスを解消するようにします。 |
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運動の習慣 |
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運動不足と肥満の関係は、良く知られた事実です。運動不足は肥満の原因であると共に、肥満が原因で体を動かすのがおっくうになるという結果もあり、悪循環を形成します。
現代人のライフスタイルはどうしても運動不足になりやすく、それによって太りやすい代謝状態になってしまいがちです。1日に決めた時間に自分でやりやすい運動をするようにします。日常生活の中で、通勤に行き帰り、会社内の移動、仕事のための移動、買い物など、できるだけ歩く機会を増やす工夫も大切です。 |
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さまざまなダイエット法に飛び付かない |
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テレビや雑誌では、さまざまなダイエット法の情報があふれています。正しいものもありますが、誤ったダイエット法も多いので、気をつける必要があります。
リンゴ、ヨーグルト、キャベツ、バナナなど特定の食品ばかりを食べる方法がありますが、体に必要な栄養素が欠乏するため、貧血、肌荒れ、骨粗鬆症などの健康障害を起こしたり、体脂肪ではなく体の構成成分である蛋白質が減少したりもします。
体重減少効果があるとしても、さまざまな健康食品や民間薬が通信販売やインターネットで売買されています。基本的に怪しい物には手を出さないのが賢明です。死亡者の出た中国産のやせ薬のように重い副作用を起こすものもあります。 |