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パニック障害


パニック障害ってどんな病気?

突然、パニック発作に襲われます

 

イメージ画像 突然、激しい不安に襲われ、胸がドキドキしたり、息が苦しくなったり、めまいがしたりする発作を『パニック発作』といいます。このような発作が繰り返し起こる病気のことです。
 例をあげると、食後にくつろいでいる時、突然、動悸・息切れ・めまいを感じ、何度も深呼吸をせずにはいられなくなり、このままではどうにかなってしまうのではと思うほどの不安にかられます。急いで救急車を呼びましたが、病院に付く頃には発作はおさまっていました。色々な精密検査をしてみたのですが、なんの異常も見付かりません。その後、発作がしばしば起こり、不安で買い物にも行けなくなってしまいました。

パニック発作を繰り返す

 

 食後にくつろいでいる時、突然、動悸・息切れ・めまいを感じ、何度も深呼吸をせずにはいられなくなり、このままではどうにかなってしまうのではと思うほどの不安にかられます。
 急いで救急車を呼びましたが、病院に付く頃には発作はおさまっていました。色々な精密検査をしてみたのですが、なんの異常も見付かりません。
 その後、発作がしばしば起こり、不安で買い物にも行けなくなってしまいました。
 このように身体的な症状とともに強い不安感や恐怖感に襲われる症状を『パニック発作』といい、繰り返し起こる病気を『パニック障害』といいます。

どのくらいの人が病気になるのか

   100人の中に1人〜2人ほどいると考えられています。

他の病気と間違われやすい病気です

 

 動悸や息苦しさのため、心臓の病気(不整脈、狭心症)や、呼吸器の病気(喘息気管支喘息過換気症候群過換気症候群)などと思ってしまうことがあります。しかし、検査をしても異常が現れないのもこの病気の特徴のひとつです。
 「体調が悪いのに検査結果も問題ないなんて、ヤブ医者なんじゃないの?」とお思いの方がいましたら、一度、精神科や心療内科への診察をおすすめします。

原因は?

 

 パニック障害は単に気のせいで起こるのではなく、脳内の神経伝達物質のバランスが乱れることによって起こると考えられています。

治りますか?

 

 きちんと治療をすれば治ります。
 薬物療法と、薬を使わない治療があります。


パニック障害の症状は?

パニック発作のおもな症状

 

めまい
死ぬのではないかと思うほどの恐怖感
吐き気
息がつまる
心臓がドキドキする
身震いや、手足の震え

パニック発作時には、このような症状があらわれます。発作が繰り返して起こってしまいます。

発作をきっかけに、不安が重なっていく

 

イメージ画像 パニック発作が何回も起こると、「また発作が起こるのではないか」、「外出先で発作が起きたらどうしよう」などという不安が強くなっていきます。そのために、以前発作が起きた場所や、電車の中など発作が起きたら逃げられないところを避けるようになります。
 そのため、日常生活がスムーズに送れなくなってしまいます。ゆううつな気持ちが続くこともあります。

パニック障害かなと思ったら?

早期発見・早期治療

 

イメージ画像 放っておくと、何事も手につかなくなり、外出もしたくなくなってしまいます。なるべく早めに専門医に診てもらいましょう。

  症状の少ないちょっとした発作が起こる
   ↓↓↓
パニック発作が起こる
   ↓↓↓
心気症心気症になってしまう
   (身体的な原因があると思い込み、病院めぐりをしてしまう)
   ↓↓↓
限定された恐怖症回避
   (特定の乗り物を避けるなど)
   ↓↓↓
広汎な恐怖症回避
   (すべてのものを避けて、家に閉じこもる)
   ↓↓↓
二次性うつ病うつ病
   ↓↓↓
悪化

パニック障害の診断は?

身体的な異常はありません

 

イメージ画像 パニック障害は身体的な器質的異常はなく、また発作がいつ起こるか予測できないのが特徴です。
 パニック発作と類似の精神状態を示すものもあるので、こうした類似疾患との鑑別も必要です。

 
主な症状   類似疾患



・動悸
・頻脈
・胸痛
・胸部圧迫感
==> 冠動脈疾患、心筋症など



・呼吸困難
・息苦しさ
・窒息感
==> 肺循環障害、胸膜疾患など


・めまい感
・ふらつき感
==> メニエール病メニエール病、起立性調節障害など


・恐怖感
・現実喪失感
・不安感
・気が遠くなる
==> うつ病うつ病てんかんなど


・手足のしびれ
・手足の震え
==> 精神障害、パーキンソン病パーキンソン病など



・吐き気
・下痢
・腹部不快感
==> 胃・食道疾患、肝炎、腸管感染症など

パニック障害と診断されたら?

必ず治る病気です

 

イメージ画像 パニック障害は気のせいや、性格の問題ではなく、身体的に原因のある病気です。治療によって治るので、できるだけ早めに、そして適切な治療を続けることが大切になります。

パニック障害を乗り越えるために

 

自分の病気をよく知ること
自分の病気を知り、積極的に治療に取り組みましょう。

 

パニック発作を恐れないこと
パニック発作はとてもつらいものですが、決して死ぬようなことはありません。

 

発作は必ず去ることを忘れないで
発作は数分で必ずおさまります。必要以上に恐れないようにしましょう。

 

お医者さんの指示をしっかりと守りましょう
間違った判断で治療を中止してしまうと、病気が長引いたり、再発に繋がってしまいます。


パニック障害の治療法は?

治療の期間

 

イメージ画像 治療には通常、4〜6ヶ月間かかります。あせらずに、気持ちにゆとりを持って気長に治療しましょう。

まずは、お薬でパニック発作をコントロール

 

 パニック発作を抑えるために、脳内の神経伝達物質のバランスを調節する抗うつ薬が用いられます。
 新しいタイプの抗うつ薬としてSSRIという薬が登場しました。副作用が少ないため、よく用いられるようになりました。また、抗不安薬と呼ばれる薬が使われることもあります。
 ちーずはパニック障害ではなくうつ病ですが、抗不安薬も服用していました。飲んで1時間くらいすると効果があらわれてきて、心が落ち着く薬ですよ。薬の種類によって、すぐに効果があらわれるけど、効果がなくなるのも早いものから、ゆっくりと効果があらわれてほのかに長く効くものがあるようです。

薬の効果はゆっくりとあらわれます

 

 パニック障害の治療薬は、飲みはじめて数日してから効きはじめ、1〜4週間するとはっきりと効果があらわれてきます。根気よくつづけることが必要です。

カウンセリング

 

 パニック障害の治療はまず、患者さん自信に「この病気は、治療を受ければ治る病気である」ということを理解してもらうことにあります。

暴露療法

 

 発作が起こらないことを患者さんに理解してもらった上で、今まで回避していた場面や状況にチャレンジしてもらい、徐々に慣らしていきます。

パニック発作が起こらなくなったら・・・

 

 薬物療法により、パニック発作がもう起こらないことを実感したうえで、それまで避けていた状況や場所に徐々に挑戦してもらう治療を行います。エキスポージャー療法といいます。


パニック障害のFAQ

生活上、どのような点に注意すればいいの?

 

イメージ画像 お薬を飲んでいる間も、普通に日常生活を送ってください。ただし、カゼをひいたり、カフェイン飲料をとりすぎるとパニック発作が起きやすくなりますので注意してください。

パニック障害を持つ家族への接し方は?

 

 パニック障害は気のせいで起こるのではなく、身体的な病気である事を理解し、温かく見守ってあげることが大切です。パニック発作が起こったときは、そばにいて安心感を与えるようにしてあげてください。
 適切な治療によって治りますので、家族の方もあせらずじっくりとバックアップしてきましょう。

どのくらいの間、薬を飲まなければならないの?

 

 すっかり症状がとれるのに、3〜6ヶ月間かかりますが、ここで薬をやめてしまうと症状がぶりかえすことが多いので、さらに数ヶ月〜1年間は飲みつづける必要があります。

パニック障害の薬には、どんな副作用がありますか?

 

 薬の種類によって、口が渇く、便秘する、吐き気がするなどの副作用があらわれることがあります。吐き気は、飲みはじめて数日たつとなくなります。
 いずれも症状は軽いのですが、心配な場合はお医者さんに相談してみてください。


パニック障害の自己診断テスト

イメージ画像 次の5項目のすべてに該当すれば、パニック障害の疑いがあります。早めに診察を受けるようにしましょう。

 

明らかな理由がないのに、突然強い不安の発作(パニックに襲われることがある。

 

その時、以下のうちの4項目以上の症状があり、10分以内にピークに達する。
心臓がドキドキし、脈が速くなる。
息切れ、息苦しさ、ハーハーと息をする。
息が詰まる、窒息する。
胸(心臓)が痛い、苦しい、圧迫される。
めまい、フラフラする、頭がボーっとする、気が遠くなる。
手足や体のふるえ。
手足や体のしびれ。
発汗。
頭や体がカーっと熱くなる、手足が冷たくなる、悪寒がする。
吐き気、腹部の不快感。
自分が自分でないような感じ、現実感がない。
今にも死んでしまうのではないかと思う。
気が変になるのではないか、なにかとんでもないことをしでかしてしまうのではないかと思う。

 

上記の1、2の条件を満たす発作が今までに2回以上あった。

 

発作が起きた後、または起こるのではないかという不安や、発作にまつわるその他の心配が1ヶ月以上続いている。

 

心臓やその他の体の病気が原因ではない。

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