|
糖質コルチコイドと鉱質コルチコイドの不足 |
|
副腎皮質ホルモンには、糖質コルチコイド、鉱質コルチコイド、男性ホルモンがあります。
アジソン病では、糖質コルチコイド、鉱質コルチコイドの欠損症状がみられます。
糖質コルチコイドは、血糖上昇作用、抗炎症作用、免疫抑制作用、ナトリウム保持作用などを持ちます。鉱質コルチコイドはミネラルコルチコイドとも呼ばれ、ナトリウム保持作用を持ちます。 |
|
症状は多様 |
|
現れる症状は様々ですが、全身倦怠感、脱力感、体重減少、食欲不振・嘔吐・便秘・下痢などの胃腸症状、低血圧、低血糖などの症状がみられます。
全身の皮膚の色が黒くなります。顔では口腔粘膜(こうくうねんまく)、歯肉(しにく)、舌、口唇(こうしん)などに斑状で褐色調の色素沈着がみられます。手のひらの手相を見るときのシワが、濃褐色に沈着します。
また、不安や集中力の低下などの精神症状もみられます。
腋毛(えきもう)、恥毛(ちもう)の脱落などの症状もみられます。 |
|
合併症 |
|
自己免疫が原因の特発性アジソン病では、甲状腺疾患、糖尿病、貧血、真菌症などを合併することが多く見られます。 |