草地などの葉の上で見かけるハムシの仲間。特に4月〜5月頃、越冬した成虫をよく見かけます。
体長は7.5mm〜9.5mmになります。滑らかな楕円形で、背面はやや丸く盛り上がり、腹面はほぼ平滑です。テントウムシと良く似た黒色の体色で、上翅には朱色の斑紋があります。斑紋は変化に富みます。頭部は黒色で、前胸に半分隠れます。触角は体長の半分以上あり大きく、各節先端が突き出てギザギザした鋸状になります。
幼虫はテントウムシの幼虫に似た姿をしています。体色は黄色で、黒色紋が多数あります。葉を食べて成長したあと、土中で蛹化します。
越冬形態は、成虫です。
成虫、幼虫ともに、タデ科のイタドリ、ギシギシ、スイバなどを食べます。
生活型は、卵→幼虫→さなぎ→成虫の、完全変態を行います。
産卵は、春に越冬した成虫が食草を訪問し、産卵します。
ハムシの仲間は、ほとんどの種類がある程度決まった植物の葉を食べます。人が近付くと、手足を縮めてコロリと落ちる、擬死の習性があります。以前は本種と、北海道産に生息するイタドリヒゲナガハムシは別種とされていましたが、現在では同種になっています。
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