ニイニイゼミの成虫

[和名・種類]

ニイニイゼミ

[学名]

Platypleura kaempferi

[英名]

Kaempfer cicada

[名前の由来]

にいにい蝉。

[分布]

日本各地

[科名]

カメムシ目セミ科

[体色]

保護色

[時期]

６月・７月・８月・９月

[特徴・生態]

　平地から山地の林、果樹園、市街地などに生息するセミの仲間。
　大きさは20mm〜24mm、翅端までは35mmになります。アブラゼミと同様に翅に色が入っており、灰色のまだら模様は樹木に止まると樹皮の模様に溶け込んでしまい目立たなくなります。梅雨が明けた頃から現われ始め、8月中旬くらいになると、数が減っていきます。
　幼虫は土の中で暮らします。終齢幼虫は大きな前足を持ちます。終齢幼虫の抜け殻は、全身が泥だらけで、他のセミと用意に区別できます。形はやや丸みを帯びています。
　卵、または幼虫で越冬します。
　食べ物は、樹液を吸います。とくに、サクラ、ビワ、カキなどを好み、ナシや柑橘類の果樹園で大発生することもあります。
　生活型は、卵→幼虫→成虫の不完全変態（小変態）を行います。
　鳴き声は、「チー」という連続音で鳴きます。明け方から、昼過ぎくらいまで鳴きます。

[観察・感想]

　ニイニイゼミの成虫の写真です。
　ニイニイゼミって、いくつかのタイプがあるのかな。翅の色や模様、体色の色や模様が、異なる種類がいるみたい。自分が心の中にあるイメージでは、もっと緑色っぽい色をしていて、もう少し翅が長いのですが。翅が短く、褐色なタイプもいるみたい。
　この個体差は、どういった条件で異なってくるんだろう。幼虫が生息している環境によって、変わってくるのかな。幼虫がエサとしている樹木の種類によって、変わってくるのかなー。羽化する時に、周囲の色と似通った色になるのかな？ニイニイゼミの謎のひとつです。
　ニイニイゼミの謎と言えば、名前の由来も謎ですね。ニイニイゼミって、「ニイニイ」とは鳴きませんからねー。それなのになぜか、ニイニイゼミって言うんですよ。ニイニイゼミの「ニイニイ」って、どこからきているんだろう。

[写真撮影]

2008年07月30日

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