山野に普通に生える多年草。
茎は太くて中空で、高さ50cm〜150cmになります。はじめは紅紫色の斑点があります。根茎を横に長く伸ばし、新しい苗を出します。
葉の腋から枝を伸ばし、小さな花を多数つけます。花弁はなく、5裂する白色〜紅色の萼からできています。雌雄異株です。雄花にはオシベが8個あり、メシベはごく小さい。雌花には3個の花柱があり、オシベはごく小さい。
葉は互生し、楕円形〜卵形で、先は急にとがります。基部は切形です。托葉鞘は長さ4mm〜6mmですぐに落ちます。
果実は3稜のあるそう果です。花のあと、雌花の外側の花被片3個が翼状に張り出し、そう果を包みます。
若い茎は食用になります。食べ方は生のまま食べたり、茹でて料理します。酸味のある味のする山菜です。
変化が多く、花や果実が赤いものをベニイタドリ、高山生の小型のものをオノエイタドリといいます。伊豆諸島にはハチジョウイタドリがあります。オオイタドリは北海道と本州中北部に分布し、高さ2m〜3mになる大型の植物です。
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