川岸、水辺、湿地、路傍などに群生して生える、熱帯アジア原産の多年草。温帯では一年草になります。
茎は太くて軟らかく、分枝して、高さ1m〜2mになります。
枝先に長さ約1cmの壷形の苞鞘を出し、中に雌性小穂があり、雄性小穂は苞鞘から伸びた先につきます。雌性の小穂は、壺形の苞鞘の中にあり、白い柱頭だけが外に出て、中で成熟します。雄性の小穂は、苞鞘から伸び出た柄の先に数個つきます。苞鞘は、雄花を包む鞘状の葉が硬く変化したものです。
葉は長さ50cm、幅1.5cm〜4cmの線状披針形です。中央脈は白く、基部は葉鞘です。
花期が終わると苞鞘は固くなり、光沢があり、緑色〜黒褐色〜灰白色になります。
古い時代に、有用植物として日本に渡来し、野生化したと考えられています。本種の近縁種がハトムギで、インドシナ原産の一年草です。苞鞘が軟らかく、果実を炒ったものがハトムギ茶になります。果実は、利尿剤・鎮痛剤のヨクイ仁、炊き込みご飯などにしたりもします。
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