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ヨウシュヤマゴボウ


ヨウシュヤマゴボウ

[和名・種類]

ヨウシュヤマゴボウ

[学名]

Phytolacca americana

[英名]

Pokeweed, Inkberry

[名前の由来]

洋種山牛蒡。西洋から渡来したヤマゴボウのこと。
別名、アメリカヤマゴボウ(亜米利加山牛蒡)。アメリカから渡来したヤマゴボウのこと。
アメリカでは、果実を潰すと赤紫色の汁が出るのでインク・ベリー(ink berry)と呼ばれています。

[分布]

日本各地

[科名]

ヤマゴボウ科ヤマゴボウ属

[花色]

白色(果実:紫色に掲載)

[花期]

6月7月8月9月

[特徴・解説]

 道端や空き地、造成地、住宅地などに普通に生える、北アメリカ原産の多年草。
 茎は赤みを帯びて粗大で、高さは1m〜2mになります。根は肉質で太くなります。
 総状花序を斜上して出し、径約5mmの花をつけます。わずかに紅色を帯びた白色で、花弁状の萼が普通は5個あります。萼片は果期まで残ります。子房は緑色のカボチャ状をしています。
 葉は長さ10cm〜30cmの長楕円形で、先はとがります。秋になると紅葉します。
 果実は直径約8mmの偏球形の液果です。熟すと黒紫色になり、果期には花序は垂れ下がります。
 有毒植物のため、食用にはなりません。果実の果汁は染料になります。明治時代のはじめに渡来して栽培されました。現在では雑草化しています。

[観察・感想]

 ヨウシュヤマゴボウの果実の写真です。
 ヨウシュヤマゴボウの果実は、ブドウのようでもあり、ブルーベリーのようでもあります。ヤマブドウや、ワイン用のブドウにも、似ているんじゃないかなーと思います。なんとなくですが、美味しそうな印象を受けます。
 でも、食べてはいけない有毒植物です。全草に毒がありますが、やっぱり注意したいのが果実に含まれる毒です。果肉にはあまり毒はありませんが、種子の中に強い毒を持っています。人が果実を食べる場合、噛んで食べるので、種子を噛み潰してしまいます。その結果、強い毒を取り込んでしまうことになります。腹痛や嘔吐、下痢などで済めばいいのですが、最悪の場合、呼吸障害や心臓麻痺などが起こる可能性もあります。
 ヤマゴボウと間違えて、ヨウシュヤマゴボウを食べてしまうこともあります。根にも強い毒があるので、注意が必要な植物です。
 毎年のように食中毒が起こるわけではありませんが、数年に1件くらいのペースで、誤食による食中毒が発生しています。

[写真撮影]

2008年10月28日

ヨウシュヤマゴボウの果実
ヨウシュヤマゴボウ
ヨウシュヤマゴボウの若葉
ヨウシュヤマゴボウ
ヨウシュヤマゴボウのつぼみ
ヨウシュヤマゴボウ
ヨウシュヤマゴボウの花
ヨウシュヤマゴボウ
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