北半球に100種〜200種が分布し、日本にも10数種が自生しています。紀元前にはすでに、薬用や香料として栽培されていました。
観賞用に栽培されるバラは複雑な品種間交配によって成立しました。モダンローズ(現代バラ)は、現在、栽培されているバラの主流。ヨーロッパ原産のRosa gallica、西アジア・ヨーロッパ南部・北アフリカ原産のRosa moschata、中央アジア原産のRosa foetida、中国原産のRosa chinesis(コウシンバラ)、東アジアや日本原産のノイバラやテリハノイバラなどが作出に使用されました。オールドローズは、19世紀後半までにヨーロッパで栽培されていました。
便宜上、株立性のバラと、つるバラとに分類されます。株立性のバラは、四季咲き大輪のハイブリッドティー系、四季咲き中輪のフロリバンダ系、小輪房咲きのポリアンタ系、矮性小輪房咲きのミニアチュア系などに分類されます。現在では、系統の中間型など、さらに多くの品種が生まれています。
低木、小低木、つる性半落葉低木など品種によって異なりますが、高さは1m〜4mになります。
葉は羽状で、小葉は先端がとがった卵形です。
サンショウバラは、箱根、富士山周辺に多く自生し、5月〜6月に淡紅色の花が咲きます。
ナニワイバラは四国、九州に野生化している常緑の半つる性で、6月〜7月に白色で一重の花が咲きます。
タカネイバラは高山帯に多く、紅色の花が咲きます。
モッコウバラは江戸時代に中国から渡来したバラで、白色〜黄色の花を咲かせます。
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