バラ栽培の歴史は古く、紀元前にすでに薬用や香料として利用されてきました。
現在のバラ栽培の主流はモダン・ローズ(現代バラ)と呼ばれ、19世紀後半までにヨーロッパで栽培されていたオールド・ローズ(古い系統のバラ)と区別されています。複雑な交配によって生まれたモダン・ローズは植物学的な系統で分類することは難しく、樹形や花の大小で分類しています。
大きく分けると、つる性になる「つるバラ」と、潅木状になる「木バラ」に分けられます。
木バラには、四季咲きで大輪の花を付けるハイブリッド・ティー系、中輪で房咲きのフロリバンダ系、小輪咲きのポリアンタ系、ヒメバラのミニアチュア系などに分けられます。しかしさらなる品種改良によって、中間型タイプなど、系統別にはっきりしない品種が次々と作出されています。
つるバラには、一季咲きと四季咲きがあり、つるが長く伸びるクライマー、つるが3m前後で半つる性のシュラブ、小輪房咲きで枝が細く地を這うランブラーなどがあります。
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