スミレといえば、日本では春を告げる野草の代表格となっています。スミレという言葉から、樹木を連想する人は、普通はいないと思います。
ところが、スミレ科19属のうち、草本はスミレ属も含めて4属しかありません。他の15属は木本になります。
日本に自生するのはスミレ属だけで、すべて多年生草本です。
スミレ属は世界に広く分布し、400種以上あります。日本にも50種が分布しています。スミレ属には地上茎が伸びて葉が互生するタイプと、地上茎が発達せず葉や花柄が根元から出るタイプの2つがあります。
スミレの語源に関しては、花の形が大工が線を引くのに使う墨入れに似ているからという説が有力ですが、異論もあります。
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