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油壺験潮場


油壺験潮場

バス停油壺下車 徒歩10分
地図

 験潮場は潮位を測るための場所です。
 通常、建物の内部に海面の昇降を連続的に記録する験潮儀などが設置されています。
 国土地理院が設置すると、「験潮場」。海上保安庁が設置すると、「験潮所」。気象庁が設置すると、「検潮所」になります。紛らわしいよね・・・

 1895年(明治27年)に建築されました。歴史的に重要な文化財として保存されている煉瓦造りの旧験潮場と、1995年(平成7年)に建設されたコンクリート造りの新験潮場が併設されています。
 油壺験潮場の潮位観測は、原点の高さ(東京湾平均海面)に大いに関わっており、1901年(明治33年)から1923年(大正12年)の関東大震災前までの23年間の観測結果から油壺の平均海水面が算出され、その値と霊岸島から得た高さの差は3mmしか無く、水準原点の高さが保証されました。
三浦半島観光地図:1923年:関東大震災
 その後、関東大震災の地殻変動によって水準原点の高さは、24.4140mに改訂されましたが、その時も油壺験潮場の潮位観測から求められた高さが用いられています。

 昭和24年の測量法施行規則で定められていて、験潮場の基本構造は、井戸と導水管、観測室・験潮儀室、コンピュータ室になっています。
 1891年(明治24年)、全国6ヶ所(鮎川:宮城県牡鹿郡鮎川村、串本:和歌山県西牟婁郡串本町、深堀:長崎県西彼杵郡深堀村、外浦:島根県那賀郡濱田町、岩崎:青森県西津軽郡岩崎村、花咲:北海道根室郡根室町)に験潮場を設置し、本格的に観測を開始したのが最初です。
 験潮場で観測されたデータは潮汐のモニタリング、津波の監視に活用されています。一部の先進国では19世紀なかばには験潮場が整備されており、1854年(安政元年)の安政東海地震と南海地震で発生した津波がアメリカ合衆国のカリフォルニア州で観測されたという記録があります。

写真撮影:----年--月--日

油壺験潮場

バス停油壺下車 徒歩10分
油壺験潮場
油壺験潮場

 油壺湾の海岸に出られるだろうと思って階段を下りてみたら、ワクワクするようなレンガ造りの建物を発見しちゃいました!!
三浦半島観光地図:三浦市三崎町小網代:油壺湾
 こういった建物を発見すると、心が躍ります。

写真撮影:2016年05月29日

油壺験潮場

バス停油壺下車 徒歩10分
油壺験潮場
油壺験潮場

 コンクリート製の建物はスルーして、レンガ造りの建物に直行します。
 はやる気持ちを抑えることができません。

写真撮影:2016年05月29日

油壺験潮場

バス停油壺下車 徒歩10分
油壺験潮場
油壺験潮場

 歴史を感じさせるレンガ造りの建物がそびえたっています!!
 こんなに近くで、しかも自分だけが独り占めして、レンガ造りの古い建物を見ることができるなんて!
 記念に内部に侵入したかったんですが、重い扉には鍵がかかっていたので、夢はかないませんでした。

写真撮影:2016年05月29日

油壺験潮場

バス停油壺下車 徒歩10分
油壺験潮場
油壺験潮場

 この建物、じっくり観察してみると、レンガはイギリス積みですねー。
 1895年(明治27年)に造られた建物なので、この時はすでにフランス積みではなくて、イギリス積みになっていたってことですね。
 横須賀でレンガの積み方をちょっと聞きかじった人は、やたらとフランス積みとかブランドル積みが美しいとか言うんだけど・・・。イギリス積みの方が美しいと思うんだよなぁ〜。
 この建物、文化財指定を受けてないのかな?

写真撮影:2016年05月29日

油壺湾

バス停油壺下車 徒歩10分
油壺湾
油壺湾

 とても景色の美しい場所に建てられています。
 ここは油壺湾です。

写真撮影:2016年05月29日

説明看板

バス停油壺下車 徒歩10分
説明看板
説明看板

 国土地理院が設置した説明看板。
 ステンレス製ってところが、お金のかけ方がちがいますねー。三浦市の説明看板って、ほとんど木製なのに・・・
 この建物の中には、海面の上がり下がりを自動的に精密に記録する験潮儀が設置されています。
 この記録は、高さの基準をきめたり土地の変動を調べるために非常に大切な資料となります。

写真撮影:2016年05月29日

油壺験潮場

バス停油壺下車 徒歩10分
油壺験潮場
油壺験潮場

 油壺湾の対岸まで渡って写真を撮りました。
 といっても、実は道に迷ってしまい、気が付いたら対岸の岬にいたって感じなんですが(^^;)
 レンガ造りの検潮所ばかり気にしていましたが、コンクリート造りの検潮所の方が大きいですね。
 それにしても、油壺湾は本当に波が静かな海でした。湖のようで、海水面は鏡のようでした。

写真撮影:2016年05月29日

地下壕

バス停油壺下車 徒歩10分
地下壕
地下壕

 験潮場のすぐ近くに、地下壕の開口部を発見しました。
 こういうのって、一人で入るのはとっても怖いんだけど・・・。今回は勇気を出して内部に侵入してみることにしました。
 手掘りの地下壕のようです。
 油壺には特攻兵器の震洋や海龍の基地があったので、戦争遺構が多数残っています。それらのうちのひとつでしょう。

写真撮影:2016年05月29日

地下壕

バス停油壺下車 徒歩10分
地下壕
地下壕

 T字形になっていて、あっという間に行き止まりになっていました。
 たぶん、作る途中だったんだと思います。
 ボールやらビール瓶やら、ゴミが散乱していましたが、地下壕内としてはとても綺麗な状態と言えます。普通はもっと、ゴミだらけです。

写真撮影:2016年05月29日

地下壕

バス停油壺下車 徒歩10分
地下壕
地下壕

 もう片方の地下壕には、屋根瓦が不法投棄されていました。
 まさか、験潮場に使われていた屋根瓦じゃないですよね?

写真撮影:2016年05月29日

桟橋

バス停油壺下車 徒歩10分
桟橋
桟橋

 験潮所のすぐ近く、海に突き出た桟橋跡がありました。
 釣りをしている人が陣取っていたりすることもあるみたいです。
 震洋の接岸桟橋らしいです。

写真撮影:2016年05月29日
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