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重症度により異なる治療法 |
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重症度と原因疾患によって、治療法は異なります。
鼻茸(はなたけ)、鼻中湾曲症、慢性副鼻腔炎をともなう嗅覚障害では、内視鏡下手術(ないしきょうかしゅじゅつ)が有効です。薬物療法で嗅覚障害が改善しない場合も、手術療法が検討されます。
嗅覚を失ってから2年以内なら手術での嗅覚回復の可能性が高いです。抗生物質の一種である14員環形マクロライドの長期投与では、45%の患者さんに有効だと報告されています。 |
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経口ステロイド薬 |
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ステロイド薬の点鼻、および経口投与は、ただひとつ確立された嗅覚障害に対する薬物治療です。
経口ステロイド薬は、アレルギー性鼻炎にともなう呼吸性嗅覚障害、および末梢神経性嗅覚障害にもっとも有効ですが、副作用に注意しなければいけません。
診断的治療として短期間の投与を行いますが、致死的な障害ではないため、料理人やソムリエなどの職業を除けば、長期投与はしないのが一般的です。 |
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ステロイド薬の点鼻薬 |
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ステロイド薬の点鼻は、呼吸性嗅覚障害、末梢神経性嗅覚障害を問わず、広く行われている治療法です。医師の指示に従って点鼻薬の使用量を守り、1日2回の点鼻を約3ヶ月行います。
頭を後ろに倒した懸垂頭位(けんすいとうい)での点鼻では、大半の薬液は嗅神経まで到達せず、咽頭(いんとう)へ落下してしまいます。四つん這いになって自分のヘソを見るような頭位をとり、鼻の裏面を薬液が伝わるように点鼻することで、効率よく嗅裂に薬液が到達します。
ステロイド薬の使用に先立って、血管収縮薬を点鼻しておくと、より効率よく点鼻できます。 |
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その他の治療法 |
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鼻中隔上方で粘膜下に効果が長続きする製剤であるステロイドデポ製剤を注射する方法もあります。
血清亜鉛が低下している場合には、硫酸亜鉛の内服が有効な場合もあります。 |
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中枢神経性嗅覚障害の治療法 |
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中枢神経性嗅覚障害の治療には、原因疾患の治療しかありません。 |