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抗ウイルス薬はありません |
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意識障害などが重い急性期の治療が大切になってきます。痙攣、呼吸管理などに迅速に対応する必要があります。
治療が長期化することが多いので、肺炎などの合併症の予防や、早期発見も重要です。
死亡率は約30%で、後遺症には痴呆、パーキンソン症状、四肢麻痺などが残ります。
現在のところ、特異的な抗ウイルス薬は存在せず、全身管理、脳浮腫対策が主体です。副腎皮質ステロイド薬の有効性は確認されていません。 |
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抗ヘルペスウイルス薬のみ開発されています |
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ほとんどのウイルス性脳炎は、ウイルスそのものに対する治療薬は存在しません。しかし、ヘルペスウイルスに対しては、抗ヘルペスウイルス薬があるので、ヘルペス脳炎かどうかの診断も行います。 |
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ワクチン予防が有効 |
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日本脳炎には、韓国、台湾、東南アジアなどでも広く使われている不活化ワクチン(ウイルスを殺したワクチン)が有効です。日本では小児への定期接種がすすめられています。 |
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T期 |
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初回は生後6ヶ月以上、90ヶ月未満(3歳が標準的)の幼児に、1週間〜4週間の間隔で2回、接種します。
T期の初回終了後、約1年後(4歳が標準的)に追加で1回、接種します。 |
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U期 |
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9歳以上13歳未満(小学校4年生が標準的)で、1回、接種します。 |
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V期 |
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14歳以上15歳以下(中学2年生が標準的)で、1回、接種します。 |
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不活化ワクチンの効果は4年〜5年で効果が薄れていくため、流行地域に行く場合も、事前に予防接種を行うことがオススメです。 |