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まず子供の様子を見てみましょう |
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子供がいびきをかいて眠っている場合、こっそりパジャマの前を開いて、胸の動きを観察してみましょう。もし、いびきにともなって胸が凹んでいるようであれば、要注意です。
診察の参考となるため、いびきをかいて眠っている時の状況をビデオカメラで撮影しておきましょう。最近ではデジタルカメラや携帯電話でも、動画を撮影することができます。いびきのひどい時期に、顔と胸をはだけさせた状態で5分〜10分ほど撮影しておきましょう。 |
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ほとんどが扁桃肥大 |
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子供のいびきの原因のほとんどは、扁桃肥大によるものです。口を開けると、のどちんこ(口蓋垂)の後上に、口からは見えませんが、「咽頭扁桃(アデノイド)」と呼ばれる別の扁桃があります。
アデノイドと口蓋扁桃が、ある程度以上の大きさになると、鼻閉・鼻詰まりが起きます。
子供は鼻が詰まっていても、起きているときには口を開けて呼吸ができます。しかし眠っている時には、口呼吸ができなくなり、無意識に詰まった鼻で呼吸しようとするため、いびきや、息が止まるようになってしまいます。 |
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いびきの悪影響 |
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狭くなった気道を通して呼吸をするため、呼吸するときに胸が凹んでしまいます。毎晩のように胸が凹むような苦しい呼吸をしていると、胸の中央部が凹む漏斗胸(ろうときょう)、突出する鳩胸(はとむね)などといった変形をきたしてしまいます。
いびきと胸の変形、口呼吸などが認められたときには、耳鼻科を受診しましょう。
いびきがひどくなると、生活リズムにも悪影響を与えてしまいます。目覚めが遅い、無理に起こさなければならない、2時間〜3時間以上の長い昼寝、眠る時刻の遅いこと、一晩にわたるいびき、夜中に何度も目を覚ます、夜尿などの症状があらわれます。 |
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いびきを改善すれば |
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適切ないびき治療を受けることにより、子供は早い時間に自然に覚醒するようになり、日中は昼寝することもなく遊ぶようになります。夜は疲れて早い時間に自然に眠るようになります。夜尿もほとんどの場合、改善されます。 |