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自然気胸になりやすい体質 |
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自然気胸になりやすい人の典型的タイプと言うべきでしょうか、いわゆる痩せ型で、胸に厚みのない体型です。
私が初めて自然気胸になったのは、18歳の時でした。突然、左胸が痛くなり、ちょうどそのころドラゴンボールで孫悟空が心臓病になっていたりもしたので、『これは心臓病なのでは!?』と思い、家の近くの診療所に行きました。まだ年若き18歳なので何科に行けば良いのかわからなかったので、家から一番近いお医者さんだった外科に行ってみました。偶然にもこのときの選択は正しかったようです。
聴診器をあてられ、レントゲンを撮り、診断結果は、、、『即刻、入院』とのことでした(^^ゞ
そのままベッドの空いている病院に行き、生まれて初めての入院をすることになりました。症状はそれほどひどくはないので、肺への感染症を防止する処置をしただけで、2週間ほど入院しました。 |
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当時は治療法もなく・・・ |
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この当時の手術方法は、肋骨を切って胸を開いて手術をするだそうです。
その後、左胸の自然気胸が数回、再発しましたが、1回目ほどひどくはなく、1回目も安静にしていただけで完治したので、入院するようなことはありませんでした。 |
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再発を繰り返し |
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そしてしばらく再発することもなく生活を送っていたら、数年後、今度は突然、右胸に痛みが・・・。しかも今回はかなり痛くて、息苦しい。急いで家の近くの外科の先生に見てもらったら、ふたたび『即刻、入院』とのことでした(^^ゞ
状態がひどいということで、手術を行うことになりました。全身麻酔をして胸腔鏡を使った手術だそうです。当時では胸腔鏡は新しい良い物を使っていたそうです。空気が漏れる原因となるブラを切除して、ホチキスのようなもので肺を縫合する手術です。空気の漏れる部位のある場所によっては、肋骨を切って胸を開いて処置をする必要があるとのことでしたが、幸いなことに胸腔鏡下手術だけですみました。 |
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2度目の手術 |
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そして数年後、さらに激しい右胸の痛みが。しかも今回は今までにない激しい痛みで、呼吸もマトモにできなくて。前回手術を行った病院に行ったところ、『救急車を呼びなさい』と叱られて、入院&手術を行うことがその場で決まりました。
今回も胸腔鏡下手術でしたが、当時使っていたものよりも技術が格段に進歩して、今までよりも細い管で、色々な角度にクネクネと曲げたりすることもでき、色々な機能があるので、肋骨を切って胸を開くようなことはないそうです。新しくできたブラを切除して、特殊なホチキスのようなもので肺を縫合しました。さらに今回は、新しくできたブラが破れても肺が圧迫されないように、胸膜の内側の層と外側の層を癒着させる手術も施しました。
その後、再発することもなくなりましたが、気管支や肺の病気には気を付けた方が良いということで、毎年インフルエンザの予防接種を受けるようにしています。 |
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設備の整った病院での手術がオススメ |
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日本では治療法法が確立されているので、自然気胸に関してはほとんど研究されていないようです。
ただ、胸腔鏡の技術は日々発展しているので、手術を行う場合は、新しい胸腔鏡のある病院を選ぶのが良いと思います。病院によっては手術前日に入院して、数日後には退院できるところもありますが、安全のためにもあまり短い日数で手術を行うのは避けた方が良いかもしれません。
両方の肺が同時に気胸になると、死んでしまうこともあるそうです。 |