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軽症の場合 |
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多くの患者さんの場合、適切な治療により通常の社会生活を送ることが可能です。治療法は重症度によって変化します。
比較的軽症の場合、5-アミノサリチル酸製剤(サラゾピリン、ペンタサ)の内服、ステロイド薬の内服を行います。さらにこれらの薬剤の坐薬、注腸製剤を肛門から入れて使用する場合もあります。 |
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重症の場合 |
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症状が重症の場合では、入院して治療を行います。
5-アミノサリチル酸製剤(サラゾピリン、ペンタサ)の内服に加えて、ステロイド薬を静脈内投与します。腸管を安静にするため絶食し、中心静脈栄養が必要になります。
炎症の原因となる白血球を血液から取り除く、白血球除去療法もあります。
症状によっては、免疫抑制薬を使用することもあります。 |
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白血球除去療法 |
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近年、注目されている治療法に白血球除去療法があります。血液をフィルターに通し、炎症の原因となる白血球を取り除いてから、体内に戻す治療法です。
通常では、1回1時間の治療を1週間に1回、これを5回連続で行います。
重症でステロイド治療で効果が得られない場合などに適用されます。副作用がほとんどないこともあり、2000年から保健適用され、広く行われるようになっています。 |
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手術 |
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治療をしても症状が改善されず、激しい症状が続く場合、繰り返し悪化して社会生活に支障が出るような場合には、大腸を摘出する手術が必要になります。
潰瘍性大腸炎を発症して10年以上経過すると、大腸ガンが発生する危険性が高くなります。大腸ガンが発見されば場合も、大腸全摘手術が必要になります。 |