腎臓は「沈黙の臓器」と呼ばれています。尿を作り老廃物を排泄するだけでなく、さまざまな働きがあります。尿路・尿管は腎臓から尿を排泄するためのものです。狭くなっている部分があり、結石が詰まりやすい構造になっています。
腎臓から尿道へ尿が排泄される道筋が尿路と呼ばれ、腎臓から尿管を上部尿路、膀胱から尿道までを下部尿路に分類できます。
尿管には狭くなっている場所が3ヶ所あるため、結石が詰まりやすくなっています。
腎臓は、ソラマメ形をした約120gの臓器で、胃腸を包んでいる腹膜の後ろ側(後腹膜)に位置します。腎臓の中には、糸球体と呼ばれる毛細血管が糸玉のようになった組織と、それに続く尿細管があり、これを合わせてネフロンと呼びます。
腎臓は血液中の不要産物や有害物質の除去、血液の浸透圧・pHの調整、細胞外液量・電解質の調節、血圧の調節、造血ホルモンの産生・分泌などを行います。
尿は腎臓で血液ろ濾過して造られていますが、何らかの原因で身体に異常が起こると、尿の色や匂い、量の変化など、排泄のメカニズムに支障が起こります。
腎臓は肝臓と同じく沈黙の臓器と呼ばれ、なかなか症状を表しません。それだけに早期発見が重要となり、日々の尿の性状や量を観察し、排尿に異常がないか気を配ってください。 |