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多くの原因がある |
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眼精疲労の原因は、とても多くが考えられます。
原因を特定することが難しい場合も多く、原因として考えられるものをひとつひとつ、除外して原因を追及する作業を行います。
眼精疲労の原因は、大別すると4つに分けられます。眼に原因があるもの、全身に原因があるもの、精神的なもの、環境的なものが考えられます。
多くの場合、遠視、乱視、左右の度の違い(不同視・ふどうし)、不適切なメガネの使用、調節や寄り目にする力の輻輳(ふくそう)の障害などがあります。 |
分類 |
原因となるもの |
視機能に由来するもの |
屈折異常、調節異常、両眼視機能異常、斜位、緑内障など |
全身疾患、体質に由来するもの |
胃腸障害、循環器障害、血液・内分泌異常、脳・神経異常、頭・頸部外傷、薬物など |
心因性・精神的要因に由来するもの |
心身症、神経症など |
環境に由来するもの |
光・音・温度刺激、化学的刺激など |
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眼が原因の眼精疲労 |
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屈折異常 |
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遠視、近視、乱視などの屈曲異常が原因で起こる眼精疲労が、もっとも多くみられます。物が正確に見えないため、無理に調節して見ようとして、眼を無理に働かせて眼精疲労が発生します。
遠視の場合、調節力が低下し始める30代後半〜40代にかけて、多くみられます。若い人では、20代でも起こります。
老視の起こり始めには、遠視でなくても眼精疲労になることがあります。小さな文字でもスラスラと読めるため、本人は老視による眼精疲労だとは気が付きません。
近視の場合、メガネ屋で近視用のメガネを作る時、遠くが良く見えるレンズを選びがちです。しかしそれがかえって、眼精疲労の原因となってしまう場合もあります。遠くが良く見えるメガネが、必ずしも良いメガネというわけではありません。眼科で最適なメガネの処方をしてもらいましょう。 |
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斜視・斜位 |
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斜視では片目は眼の中心にあるのに、もう片方の眼が中心からズレているため、両目で同時に物を見ることができない状態です。
斜位では、普段は両眼視できますが、片目を手で隠すなどすると、眼の位置がズレてしまいます。
斜視が固定していて両眼視できない場合、眼精疲労は起こりません。斜位などの場合、両眼視しようと努力するため、眼精疲労が現れやすくなってしまいます。水平方向の眼の位置・眼位の異常よりも、左右の眼に映った像をひとつにまとめて見る働きの融像(ゆうぞう)の幅が狭いため、上下方向の眼位の異常の方が眼精疲労を起こしやすくなります。 |
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不等像視(ふとうぞうし) |
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両眼の屈折地の差が大きい場合、レンズの度が左右で大きく異なる場合、左右の視力が大きく異なる場合、左右の眼に感じる映像の大きさが異なるので、眼精疲労が起こります。
コンタクトレンズにすると、眼精疲労は起こりにくくなります。 |
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その他の眼の病気 |
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逆さまつ毛、結膜炎、角膜炎などが原因になることもあります。最近では、眼精疲労の原因としてドライアイが注目されています。
緑内障が眼精疲労の原因の場合もあります。緑内障の初期では調整力が低下することがあり、老視と勘違いされることもあります。緑内障の一種である慢性閉塞性隅角緑内障(まんせいへいそくせいぐうかくりょくないしょう)の場合、時々、霧がかかったように見えるため眼精疲労が起こります。 |
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全身が原因の眼精疲労 |
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全身疾患が原因で、眼精疲労が起こることもあります。
高血圧、低血圧、糖尿病、バセドウ病、貧血、自律神経失調症など、さまざまな病気が原因で眼精疲労が発生します。女性であれば、貧血、月経、月経異常、妊娠などが原因になることがあります。 |
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精神的なものが原因の眼精疲労 |
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職場での不適合、心身症、神経症、不安神経症、解離性障害などが、眼精疲労の原因となります。 |
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環境が原因の眼精疲労 |
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紫外線、赤外線、過度の照明などによる光刺激によって、眼精疲労が起こります。最近ではディスプレイやキーボードで構成されたコンピューターを使ったVDT作業による眼精疲労が注目されており、VDT症候群と呼ばれています。
機械的刺激によるものとしては、エアコンや空調の風やゴミなどがあります。
化学的刺激によるものとしては、ガス、有機溶剤によるものがあります。最近では新築住宅などで起こるシックハウス症候群が注目されています。 |