40歳以上で、役職につき、もともと神経症的で、うつ病の家族歴のある人に多いといわれています。
心療内科、内科、産婦人科で、仮面うつ病と診断される人は20%にものぼるといわれています。症状が睡眠障害や、倦怠感などの日常生活でよくある症状であるため、「異常ありません」と言われたり、「気分的なものです」と言われてしまうことも良くあります。精神科以外の診療科目を受診する人で、多少の抑うつ症状のある人すべてを仮面うつ病と呼ぶこともあります。
これには、精神科医ではない医師は精神疾患に関する知識がないため。一方、患者さん側からみた場合、精神科の敷居が高く軽症者や、初期のうつ病患者さんが行くのは精神科以外のためです。うつ病患者さんの80%は、まず最初に内科を受診するといわれています。
したがって、仮面うつ病という病名は、更年期障害、自律神経失調症、神経症、心身症などとはっきり区別されず、便宜的に用いられています。一方、精神科医はめったに仮面うつ病という病名は使用しません。
心療内科を受診している仮面うつ病患者さんの中で、実際に本当のうつ病患者さんは5%程度といわれています。
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